森の家

朝、芝居の前に定期健診のために病院に行こうとしたら、病院に向かうバスが大渋滞に巻き込まれて、結果として診療終了時刻が予定より大幅に遅れる・・・。

と、いうわけで会場に到着した時点では既に開演しておりました。



主なあらすじとしては、以下のような感じです。

マールブルグ学園では裁判劇を演じるのが毎年の恒例行事となっている。

今回の題目は「ヘンデルとグレーテル」

この誰もが知っているであろうグリム童話に出てくるヘンデルとグレーテル。

この2人は実は罪のない魔女を焼き殺し、金品を奪った恐るべき強盗殺人犯である。

という訴えを元に検察側、弁護側に別れての裁判を行うといったものである。



しかし、その裁判劇の裏にはネオナチによる思想洗脳という陰謀が潜んでいたのであった。

それに気づいてしまい戦いを挑む主人公とそれに味方する数少ない少女たち。



と、いった感じのストーリーでした。



芝居としてのトータルの感想としては、



・クライマックスのドンデン返しにつなぐための展開が主人公が持っていた超能力に依存するという部分が少々ご都合的に見える。

・裁判劇である以上、最後の反論をするための「異議あり!」(by 逆転裁判シリーズ(笑))は判決が下ってしまってからでは本来成立してはいけないため、タイミング的にちと遅いかな。と感じた。

・悪役だった学園長がまだとうてい負けるとは思えない状況であきらめて引いてしまっているように感じてしまい、かなり拍子抜けした。



などと主にシナリオ、演出の方にはいろいろとダメ出ししたいところは多々あれど、それなりには楽しめました。



静ちゃんが演じていたのは学園長の姪であり、委員長の石田エリ役

主人公側のメンバーを除くと一番表に立つ役で、ポジション的には非常においしい役どころではないかと思いました。



まあ、こちらも役者として本腰入れるつもりなら声量に若干の不安が残るなどという部分はありますが、正直、役者としては事実上ずぶの素人同様である静ちゃんがここまでおいしい役をきちんとこなしていたのは予想以上で良かったと思いました。